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JOURNAL
− ジャーナル −

#12 
竹集成材テーブルのメンテナンス

 
 
 

 

#経年変化 #ユーザーインタビュー  

 

   
 
 

 

 
 

前回のジャーナルでご紹介した、オイル仕上げの竹集成材ダイニングテーブル。10年間毎日使われ、年に1〜2回程度はオイルを塗布されていましたが、まだヤスリがけをされたことはありませんでした。使用10年を機に、本格的に天板のメンテナンスを行いました。

初めに、天板全体の汚れをサンドペーパーで削り落とします。
この日は#150のサンドペーパーを使用しました。
(目の粗さは「#」を付けた数字で表され、 粗目#40〜100、中目#120〜#240、細目#280〜#800、極細目#1000〜となります)

作業時にはサンドペーパーホルダーを使いましたが、当て木(小板や小角材など)にサンドペーパーを巻き付けることで代用できます。平滑に面を仕上げるために、必ず当て木を使用してください。また木目と並行にサンドペーパーを動かすと、削りあとを目立たせずに仕上げることができます。

 
   
     
   
     

必要な道具例
・竹抗菌オイル(市販の木材用オイルでも可)
・サンドペーパー #150〜180 ・当て木(写真上左側)
・ウエス2枚 ・紙のお皿(オイルの受け皿として)

 
 

サンドペーパーがけが終わったら、粉塵を綺麗に拭き取ってから、オイルを塗布する作業に移ります。

この日はテオリの竹表皮塗料(竹の表皮に含まれるワックス成分を抽出したオイル塗料)を使用しましたが、木材用のオイル塗料でも代用可能です。
オイル塗料を紙皿などに適量注ぎ、ウエス(機械等の清掃に用いられる布切れ。使用済み肌着などでも代用可)で少しづつ塗り広げます。

全面に塗り終えたら、余分な油をふき取ります。
ふき取りには別の綺麗なウエスを使います。ふき取り後はしっかり乾燥させてください。一回の作業でも十分綺麗になりますが、乾燥後にもう一度、塗布→ふき取り→乾燥を行うと、しっかりと塗膜ができ汚れがつきにくくなります。 

 
 
 

オイル仕上げをしたテーブルの、理想的なお手入れ頻度は半年に1回です。塗布→ふき取り→乾燥のみの簡易なメンテナンスでかまいません。
半年以上経つとオイルが日常のふき取りなどからオイル分が抜け、表面がカサつき汚れが残りやすくなります。
汚れが気になる状態になったら、ヤスリがけも含めたメンテナンスを検討してはいかがでしょうか。また室内で作業する場合には、粉塵やオイルの匂いも気になりますので、換気のしやすい春や秋の作業をおすすめします。

     
 



 
     
     
 

時間を重ねた雰囲気を残しつつ、
見違えるように綺麗になったダイニングテーブルは、
今後も家族と伴走しながら生活を支えて行くことでしょう。

さらに10年後の姿が楽しみです。

 
 

 
 



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