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JOURNAL
− ジャーナル −

#11 
竹集成材家具の10年後

 

 

         
植栽と、景色の美しい窓辺にあるダイニングスペース

 
 
 

 

#経年変化 #ユーザーインタビュー  

 

   
 
 

 

 
 

竹集成材は比較的新しい技術です。古い竹のザルや籠を目にしたことはあっても、使い込んだ竹集成材家具がどのような表情になるのか、それを目にする機会はまだ多くありません。日々の食事に、さらには勉強机や仕事机として、10年間毎日使われた1台のダイニングテーブルをご紹介します。

南向きの窓辺に置かれたTENSIONダイニングテーブルは、この家具のデザイナーの自宅で使われています。通常のTENSIONダイニングテーブルは、メンテナンスの手間がかからないウレタン塗装で仕上げられていますが、このダイニングテーブルは特別に竹オイル仕上げで納品されました。オイル仕上げはコップの輪ジミなどが残りやすく、定期的なメンテナンス(オイルの再塗布と必要に応じたヤスリがけ)が必要ですが、素材の質感をそのまま感じることができます。

オイル仕上げがオーダーされた理由は、オーナーにとってメンテナンスは特に苦ではなく、何より経年変化を好ましいと捉えていたからです。

 
   
     
   
 
実際に使われているテーブル
オーナーは、自然素材の住空間・クラフト品などとの相性を考慮し、
あえてメンテナンスを少なくしている
 
     
 

天板は日に焼けて白っぽい色味に変化しています。一緒に使われているTENSIONダイニングチェアも、直射日光が当たる背もたれ上部の色がはっきり褪せています。 黒っぽい汚れは、主に鉛筆の芯によるもので、子供達がここで毎日勉強した痕跡です。

年に1〜2回程度は竹オイルを塗布していましたが、手元にない時はオリーブオイルで代用したこともありました。経年変化が消えるのが惜しく、まだヤスリがけをしたことはないそうです。
10年の月日がしっかり表面に刻まれていますが、竹の硬さのおかげで目立った打傷や凹みもなく、竹集成材の割れや積層面の剥がれ、テーブルや椅子のぐらつきなどもありません。

 
 
 
竹集成材のダイニングテーブルは、木材のように木目にペン先が取られたりせず、金属のように腕が冷える感触もありません。突板(薄く削いだ木材を貼った板)や樹脂板とは異なり、削って綺麗にすることもできます。

もしかすると竹集成材は、天板に最も適した素材なのかもしれません。その証拠に、自分の部屋の机があるにもかかわらず、今日も子供達はダイニングテーブルを占拠しています。
     
 



 
     
     
 

今後もダイニングテーブルを良い雰囲気に育てるために、
10年目を機に軽くヤスリがけをして、
竹オイルでメンテナンスをされるそうです。

次回のジャーナルではこのテーブルを題材に、
メンテナンスの方法もお伝えします。

 
         
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竹集成材のテーブルのメンテナンス
オイル仕上げのテーブル、ユーザーインタビュー#2
#経年変化 #ユーザーインタビュー
 
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