TEORI

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JOURNAL
− ジャーナル −

#6 
TEORI STORY vol.3
 

 


 

 

#ヒストリー  

 

   
 
 

ー 竹集成材づくりの協力工場 ー

 

 
 

1999年、竹集成材の国内生産の難しさを痛感した中山正明は、
中国での竹集成材生産を模索した。
温帯性の竹の生息域は、世界でも西日本と同じ緯度帯に限られており、
生息域や生産コストを考慮すると、
対象地域はおのずと中国の特定地域に絞られる。

現地に赴き工場を訪ねた際には、
品質管理体制と乾留釜(かんりゅうがま)の有無を注視した。
竹は糖分が多く虫がつきやすいため、自身で竹集成材を作った経験から、乾留釜による糖分除去プロセスが必須だと考えていた。

そしていくつかの工場を視察する中で、
浙江省の安吉に剣道の竹刀(しない)を作る工場と出会う。

そこでは竹刀の他にトラックの荷台の内張用として竹を張り合わせた
竹集成材のイメージに近い合板を製造していたが、
隙間だらけでまだ家具に使える品質とは言えないものだった。

中山は粘り強く工場とやりとりを重ね、加工や接着の指導を行い、
ようやく求める品質の竹集成材を日本に輸入する体制を整えた。

技術や情熱でものづくりをする中山に工場の社長も共感し
竹集成材を共に作り上げてくれたが、その工場の生産力からすると、
テオリとの取引は小さなもの。
しかしビジネスの上手な工場の社長は
後にテオリとは別に独自の販売網を作りアメリカ向けに
竹集成材を生産する大規模工場となった。

 
   
 

 
  広い工場でテキパキと働くスタッフさん  
     
   
  乾留窯も複数備えた工場  
     
   
  現地の工場に指導を重ね、納得いく品質の集成材を作ることができた  
     
   
 
ー 書架メーカーとの出会い ー


 
 

竹集成材の生産体制を整えていたちょうどその頃、
中山は大手書架メーカーのI氏と出会った。

新たな図書館用書架を模索していたI氏は、
竹集成材に強い関心を示し中山と意気投合。
2000年に中国の工場から入ってきた最初の竹集成材を使って、
共に試作や強度試験を行った。

図書館用木製書架の棚板は厚さ25mmが一般的であったが、
竹集成材は17mmまで薄くしても同程度の強度が確保できた。
1枚づつはわずか8mmの差だが、
何段も積み重ねれば文庫の棚が追加できるほどの差になる。

また竹は比重が高く硬いため、金属レールを使わず
竹に直接溝を掘るだけでブックサポート金具
(可動式ブックエンド)を使用することができた。

2000年の11月には図書館用品の展示会に出品。
木に比べて環境負荷が低く、
また独自の特徴を備えた竹集成材書架は高く評価された。

その結果、竹集成材書架は大手書架メーカーのカタログ掲載品となり、
その後の経営の安定に寄与することとなる。

 
   
 

 
  当時の竹集成材の書架。
ブックサポートを棚に直接掘った溝に、取り付けている
 
  JOURNAL #7
テオリストーリー vol.4
 
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