温めていた創業の想いを形にするため、住まいを構えていた岡山県吉備郡真備町(現倉敷市真備町 創業当時の倉庫)で会社を始めると決め、電気屋の30坪の空倉庫を借り受けて1989年に34歳で会社を設立した。
妻と社員2人で木工部材の下請け加工を始めた。社名は懇意にしていたデザイナーに相談し、ドイツ語で“原点”を意味する“TEORI”と定め、いつか自社製品に冠することを夢想しながらロゴデザインを決めた。
引き出しの前板やロッカーの木製扉など、仕事の依頼には事欠かなかったがとにかく工場が狭いため、毎朝通路に仮置きした資材を外に運び出してから仕事に取り掛かると不便な中でのスタートとなった。
できることが限られる中、3年で土地を買い5年目に工場を建て10年目にオリジナル商品を発売するという目標を立てた。
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